小論文 ― 慶應義塾大学
年度 |
内容 |
字数 |
時間 |
07 |
後漢書・楊震伝を原出典とする逸話を読んで、「天知る地知る子知る我知る」という言葉の意味を解釈し、このときの楊震の対応と王密の気持ちについて自分の考えを述べる。 |
600字 |
50分 |
06 |
「最近の子供たちについてのアンケート」(平成15年東京文化局)を参考にして、自分が子供だった頃と比較しながら、“最近の子供たち”について自由に論じる。 |
600字 |
50分 |
05 |
弱さを持つヒトとはどのようなヒトであるか、そのような人に出会った場合、どのように関わっていくか、自分の考えを述べる。 |
600字 |
50分 |
■傾向
過去3年間で、出題傾向は変化している。’05は、ヒトの持つ弱さとは、自分の持つ弱さの共通像である点を押さえ、ゆえにヒトは互いの弱さについて認め、理解し、支えあうことができるという視点から考えたい。ヒトとしての弱さに起因する患者の精神的な苦悩を理解しつつ、患者と関わることができる医師であってほしいという出題者のねらいが見える。’06は3年前のアンケート調査である点がポイントだろう。多くの受験生が当時14~15歳だったはず。何歳までが子供かという基準が明確でない以上、このアンケートの対象は自分も含むものと見ることもできる。この場合、現在の自分の目から見た当時の自分の自己分析といった形になると思う。’07は「天知る地知る子知る我知る」という「成句」の知識がとわれている。この言葉は楊震が賄賂を贈ろうとした王密に断っていった語。誰も知るまいと思っても、天地の神々も君も私も知っている。隠し事は必ず露呈するものであるということ。「楊震の四知」として有名である。