小論文 ― 日本大学
年度 |
内容 |
字数 |
時間 |
06 |
夏目漱石に関する文章を読み、「自己本位」とはどういうことか具体的に述べる。 |
800字 |
60分 |
05 |
ヘレン・ケラー『奇跡の人 ヘレン・ケラー自伝』(小倉慶郎訳 新潮文庫)を引用した文章を読み、ヘレン・ケラーが「愛」という言葉でとらえた概念はどのようなものであったか、自分の言葉でわかりやすく論述する。 |
800字 |
60分 |
04 |
「バベルの塔」は神の領域に迫ろうとする人間の傲慢さの比喩としての意味を持つことを述べた文章を読み、「現代における『バベルの塔』を挙げるとすればどのようなものだと思うか」具体的な実例とその理由をそえて、論述する。 |
800字 |
60分 |
■傾向
過去3年間、具体的な事例を抽象化し概念で把握しその本質を理解する力と、その本質的な問題を、具体的な事例を用意して説明する力が試されている。'04は人間の「自然」に対する傲慢さや「人間」に対する傲慢さを挙げ、現代文明のあり方、先端医療のあり方への反省が求められている。'05は愛の本質について考えさせている。彼女は自分の心の中で起きている喜びや優しさをもたらすもの、それを愛というのだと分かった。そして自分の心と他の人の心は「愛」というみえない糸で結ばれているのだと実感したのである。ここに述べられた「愛」の概念は、すべての愛の本質であり、人の心と心を結び、優しさや喜びを感じながら幸せに生きていく上で必要不可欠なもの。医師が医療技術とともに身に付けていなければならない患者に対する「無償の愛」人類愛の本質だろう。'06は夏目漱石の「自己本位」の意味するところ、それは一言でいえば「主体性」の確立、アイデンティティの確立ということだろう。自分の意志や判断で行動し、自分自身で納得しうる自己像を心の中に持ち、単に外発的な近代化に甘んずることなく内発的であらんとする漱石の決意の現れた言葉であろう。