小論文 ― 獨協医科大学
年度 |
内容 |
字数 |
時間 |
05 |
問題は次の2問からなる。問1は「音の何でも小事典」(日本音響学会、1998年)を読み、問題文や図表からえられる推論の妥当性について選択肢で答える。問2は金子郁容『ボランティア もうひとつの情報社会』の抜粋を読み傍線部について、自分の考えを述べる。 |
約400字 |
60分 |
04 |
五木寛之『大河の一滴』から「免疫系の<寛容>について述べた部分の抜粋を読み、現代社会における<寛容>について自分の考えを述べる。 |
500~600字 |
60分 |
03 |
河合隼雄『心の処方箋』から「道草」について述べた部分の抜粋を読み、2つの問題に答える。問1.筆者の考えの要約(100字)。問2.道草について自分の考えを述べる(500字)。 |
100字と500字 |
60分 |
■傾向
今年から問題が「従来型」と「資料総合分析型」の2問構成となった。'05では問1が「資料総合分析型」であり、課題文や図表から得られる推論の妥当性を問うことで、受験生の本文把握力や論理的な能力を見るのがねらいである。一方、問2の従来型の出題には過去3年間、共通点が見られる。それは近代化の過程で見失ってきたものに対する受験生の内省を求める傾向である。'03は「道草」の意味を問うことで、近代合理主義がもたらした、効率優先、スピード優先の「現代人の価値観」の見直しが問われていた。'04も自由競争を旨とする資本主義社会が見失いがちな<寛容>の精神への内省がねらいとなっている。そして'05も「ボランティア」の背後に、現代社会がもたらす自己疎外の状況を主体的に抜け出す楽しさがあることを内省させようとしている。この傾向は今後も続くだろう。